膿皮症はブドウ球菌(Staphylococcus pseudintermediusなど)を主な原因とする、皮膚の細菌感染症です。
ブドウ球菌は皮膚表面の常在菌の一種であり、通常は病原性を示しません。
しかし皮膚バリアの脆弱化などの原因により、細菌が皮膚の内側に侵入したり毛穴で増殖することにより、皮膚に炎症が起きて痒みを起こします。
犬はヒトと比べて表皮が薄い、皮膚pHが高いなどの特徴があるため、成犬でも頻繁に認められます。
特にアレルギー性皮膚炎(食物アレルギー、アトピー性皮膚炎)、脂漏症などの基礎疾患があると再発を繰り返しやすく、長期間にわたるケアが必要になります。