千葉・津田沼・習志野地域の動物病院グループ スマイルどうぶつ病院

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皮膚の病理検査(皮膚生検)について2021.05.25

病理検査という言葉をご存知でしょうか?

動物の体の一部をメスなどで採取し、顕微鏡で見る検査のことです。

しこりを切除した後の確定診断のために行うことが多いのですが、皮膚病の検査として行う場合もあります(皮膚生検と呼びます)。

出血や痛みなど動物にとって負担を伴う検査であるため、検査対象は限定されます(珍しい病変、治療への反応が乏しい場合、重篤な症状を示す場合など)。

しかし皮膚生検を行わないと確定診断できない病気は数多く、とても有用な検査と言えます。

写真の子は、好酸球性フルンケル(好酸球性せつ腫症)という珍しい病気を患いました。鼻付近は痛みに敏感であるため、局所麻酔での切除は困難です。

今回は全身麻酔のもと検査を行いました。

ステロイドを内服した結果、2週間程度で完治しました(12日目写真のかさぶたが残っているところが切除部分です)。

治りにくい皮膚の病気でお困りの方はご相談ください。

 

好酸球性フルンケル(好酸球性せつ腫症)の症例 1日目
犬の鼻先の症例写真 1日目の状態
好酸球性フルンケル(好酸球性せつ腫症)の症例 8日目
犬の鼻先の症例写真 8日目の状態
好酸球性フルンケル(好酸球性せつ腫症)の症例 12日
犬の鼻先の症例写真 12日目の状態
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