今年は、糖尿病の治療薬であるインスリンが発見されて100周年だそうです。
糖尿病とは、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの分泌量や効き目が不足することで様々な問題が起こる病気です。
ヒトでは有名な病気ですが、わんちゃんや猫ちゃんにも糖尿病があることをご存じでしょうか?(私は獣医大学で初めて知りました・・・)
動物病院にとって、糖尿病はさほど珍しい病気ではありません。
多くの動物病院には治療のためのインスリン注射薬が複数種類、常備されています。
2016年に国内で初めて動物用のインスリンが発売されるなど、犬猫の糖尿病治療の選択肢も増えてきています。
近年の大きな変化といえば、フリースタイルリブレプロ(FreeStyleリブレPro)という医療機器が使用されるようになったことです。
五百円玉ほどの小さな医療機器を身体に貼り付けておくことで、14日間の血糖値が15分毎に記録されるというものです(正確には血液ではなく間質液中のグルコース濃度を測っています)。
- 採血の負担を減らすことができる
- 自宅でリラックスしているときの血糖値を知ることができる
など、糖尿病のわんちゃん猫ちゃんにとっては画期的だと言えます。
生涯続く自宅での注射など、糖尿病は治療が大変な病気です。
わんちゃん猫ちゃんがより負担の少ない検査・治療ができるようになれば・・・と願っています。
フリースタイルリブレプロによる検査をご希望の方は、ご来院前にお問い合わせください。
