粉瘤(ふんりゅう)という病気をご存じでしょうか?
皮膚の内側にできる、角質(フケ)がたくさん貯留した袋状の病変です。
アテローム、毛包嚢腫などの名前で呼ばれることもあります。
慢性的に皮膚がこすれると発生する場合もあるようですが、無関係の場所に発生することが多いです。
犬でしばしば見かけますが、猫もできることがあります。私たち人間にもできやすい病気のようです。
細い針でしこりの中心をさし、中から角質が採取されることで臨床診断します(確定診断は病理組織検査が必要です)。
くり抜き法という術式であれば、局所麻酔だけで治療が可能です。
しかし、写真のように内部で破裂したり、細菌感染を起こして強い炎症を起こしている場合は全身麻酔が必要です。
粉瘤が大きくなってきたら、早めにご相談ください。