もしかして関節が痛いかも??? 【変形性関節症】
変形性関節症(OA:Osteoarthritis)とは、
骨と骨の間でクッションの役割をしている軟骨に過度の負担がかかることで、次第に関節やその周りの組織が変形し、慢性的な痛みや動作に困難が生じる関節の疾患で、
日常の行動やしぐさに違和感がでてきたり、重度の場合、歩行困難になったりすることがあります。
慢性的な痛みの関節炎で、
犬では 約40%、
猫では 1歳以上で約74%、12歳以上の約90%
が変形性関節症の疑いがあるといわれています。
変形性関節症は進行性の疾患で、放置すると痛みがさらに悪化する恐れがあります。
以前は、痛みがひどくなってから痛み止めの内服薬を長期間投与して維持することが多かったのですが、腎臓や胃腸への負担、また、投薬の負担(ストレス)などの様々な課題がありました。
しかし、最近は
・腎臓や肝臓、胃腸への負担が少ない(安全性)
・1回の注射で1か月間の痛みの軽減し、毎日の投薬ストレスからの解放(利便性)
・初回の注射の7日目から鎮痛効果の発現(有効性)
のある新しい治療薬(抗体製剤)が治療法のひとつとして注目されています。
変形性関節症は、早期発見・早期治療が重要なカギとなります。
早期発見には、日頃のちょっとしたしぐさや行動の観察から『痛みのサイン』を見逃さないことですが、『痛みのサイン』は、比較的わかりづらい小さな変化です。
ぜひ、日頃からよく観察して、もし『痛みのサイン』があるようでしたら獣医師にご相談ください。
また、痛みは身体だけではなく心に影響がでることがあるので、『機嫌・気分の状態』や『性格・日常動作』も合わせてチェックしてみてください。
◆チェックリスト◆
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このチェックリストは「ゾエティス・ジャパン株式会社 様」の許可をいただいて掲載しております。